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1秒間に約80万クエリをさばく高耐久性!ソーシャルゲームのインフラ運用のすべてを任せた変革

新技術の検証・導入検討を主業務とするため、インフラ運用をアウトソーシング

ソーシャルゲームアプリを50タイトル以上提供してきたE社は、会社の成長に合わせて新しい技術を取り込み、より効率的なゲーム開発を行うため、組織の役割と体制の見直しを行っていました。日々のインフラの運用を行っていたインフラチームには、運用ではなく新しい技術の検証と導入の検討をメイン業務として遂行することとなり、インフラの運用作業についてはアウトソースすることを検討し始めます。E社はいままでオンプレミスでの運用を行っていたため、実績もありネットワークの遅延が少なく低レイテンシを実現できるオンプレミス環境を引き続き利用したいと考えます。

オンプレミスでソーシャルゲームのインフラの運用をすべて任せられるベンダーを探していたところ、オンプレミスでのゲーム運用経験が豊富なNHN テコラスに任せることとなりました。NHN テコラスに運用を任せた場合、クラウドと比較してもハイスペックなサーバーや回線の費用が安く、従来の自社運用と比較するとコストメリットも大きかったことも決め手でした。

短い開発期間を柔軟な対応でサポート

新規に開発するゲームのインフラについてはNHN テコラスのデータセンターで構築・運用することに決まり、さっそくE社は新タイトルのゲーム開発に取り組みます。短い開発スケジュールの中でE社にはゲーム開発に集中していただくため、NHN テコラスのエンジニアはこれまでのE社の開発実績や想定されるDAUや同時リクエスト数をヒアリングのうえ、最適なサーバーサイジングや運用体制、ワークフローを提案し、構築をすすめます。

またスケジュールの都合で要件が決まりきっていない状態で開発がスタートしたため、ミドルウェアの設定変更などの細かな対応が多発します。担当者間で密に連絡を取る必要があったため、チャットツールとチケット管理ツールを併用してコミュニケーションを円滑に行い、細かな要件の変更に対しても素早く対応することができました。

秒間約80万クエリをさばけるインフラへの改善

ソーシャルゲーム開発・運用実績の豊富なE社ですが、スマートフォンの普及にともない、アクセス数が爆発的に増加する際のサーバーダウンやレイテンシの発生に頭を悩ませていました。NHN テコラスのエンジニアからの提案もあり、データベースサーバーはアクセス負荷を分散させるため、新しく2種類を活用することとなります。ゲームのマスターデータはRDBタイプを利用、ユーザーのセーブデータなど読み書きの多いデータはNoSQLタイプで対応します。データベースサーバーにはハイメモリ、ioDrive付きの機器を利用していることもあり、自社での運用時よりもサーバースペックは大幅に向上しました。負荷テストではE社が要件としてあげていた性能は問題なくクリアでき、スペックの向上と用途の分散により運用するサーバー台数を減らすことにも成功しました。

リリース後はゲームがヒットし、秒間約80万クエリ、秒間アクセス約6万とE社が想定していたよりもアクセスが増えましたが、データベースサーバーの分散やスペック向上によりサーバーのダウンタイムを極限まで低減し、ユーザーに快適にゲームをプレイしてもらうことができました。

会社の成長へ貢献できる組織への変革

ゲームのリリース後も構築を担当したE社専任エンジニアが運用のマネジメントをするため、大きな混乱なく運用をすすめることができます。また障害発生時のサポート対応者の技術レベルも高く、素早い復旧ができました。
E社はNHN テコラスにインフラ運用をすべて任せることで、サーバーの性能の向上によるダウンの低減、また運用面での負担を大幅に減らすことができました。インフラチームは技術検証をメインの業務とし、会社の成長に貢献できる組織として変革することに成功しました。

導入後の効果

  • アクセス負荷を分散する設計を改善し、耐障害性を向上させるとともに、運用費用を削減
  • NHN テコラスの柔軟な対応により、開発スピードに合わせてインフラの準備が可能に
  • インフラの運用工数を削減することで、従来業務である新技術の検証への専念が可能に

課題解決ソリューションのご紹介

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