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Amazon CloudFrontで実現する、低レイテンシーでストレスフリーなコンテンツ配信

動画などのコンテンツ配信というとVOD事業者などの世界と思いがちですが、ゲームや出版業界なども、独自のコンテンツを配信しており、ハードウェア製品を販売する企業でも、ユーザーとのコミュニケーションの一環として、コンテンツ配信が効果的になりつつあります。動画やアプリケーション、データを高速で広範に配信するのに優れたパフォーマンスを誇るAmazon CloudFrontについてご紹介します。

Amazon CloudFrontについて知る

それでは、まず概要から見てみましょう。

Amazon CloudFrontとは

Amazon CloudFrontは、ビジネスや研究活動などで閲覧するような膨大な数値等のデータから、容量のある動画、ダウンロードするアプリケーションソフトウェアやサービス、そして開発者が利用するAPIなどを、安全に配信する高速コンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービスです。利用者の求めに応じ、迅速にデータやアプリケーション、動画などを送れる低レイテンシーであることも特長のひとつになっています。

使い方

利用の開始とその後の使い方が簡易であることが、2つ目の特長と言えるでしょう。

管理画面であるAWS マネジメントコンソール、AWSサービスのリソースやインフラストラクチャの管理を簡略化するAWS CloudFormation、そしてCLI、開発のためのSDKやAPIなど使い慣れたAWSツール等を使い、現状の操作・管理環境のうえで、コンテンツ配信ネットワークの運用を開始できます。コンテンツの配信を特別なものとはせず、AWS上で誰でもが始めることができるサービスです。

利用にあたっては、まずAWSのアカウントにサインアップし、10分間のチュートリアルで、コンテンツを迅速に配信する仕組みについて、短時間で学びます。そしていよいよコンテンツの配信となりますが、そのステップは大きくわけて2ステップ。まず、対象のコンテンツをAmazon S3等にアップロードし、オブジェクトに許可を付与します。続いて、CloudFrontのディストリビューションを作成するという、数クリックの範囲すむ作業になります。

メリットの多いAmazon CloudFront

続いてメリットを中心に、Amazon CloudFrontの利用分野も含めご紹介します。

導入によるメリット

ご説明したとおり、Amazon CloudFrontは簡単に設定と運営が始められるだけではなく、AWSのグローバルなネットワークと高速処理が活かせますので、海外へのコンテンツビジネスの展開にも、高い壁を意識することなく実行できるサービスです。

その海外展開などの大規模な配信におけるパフォーマンス上のメリットは、エッジロケーションおよびリージョン別エッジキャッシュのグローバルネットワークによるものとなります。コンテンツのコピーを視聴者の近くにキャッシュさせ、コンテンツの利用者には、最寄りのエッジロケーションが対応しますので、伝達速度が速くなるのです。大規模なコンテンツの配信でも、利用者のストレスを少なくさせられることができるのです。

そして、セキュリティはネットワークレベルとアプリケーションレベルの両方で設定されています。トラフィックとアプリケーションは、AWS Shield 標準などの保護機能が追加費用なしで利用でき、AWS Certificate Manager (ACM) などの機能を使用したカスタム SSL 証明書の作成と管理も、追加費用なしで行えます。AWSで実行されるアプリケーションへのDDoS(分散サービス拒否攻撃)に対抗するAWS Shield も標準装備しています。

そして配信できるコンテンツは動画のほか、ゲームプログラムや、ECにおける膨大な価格と取引の情報などにも対応しており、利用範囲が広いサービスとなっています。

Amazon CloudFrontはAWSで汎用的に利用されているAmazon S3や Amazon EC2などとの統合された環境で利用できますので、パフォーマンスのみならず、可用性やセキュリティの点においても優れたCDNサービスとしての利用を実現できます。

導入活用場面

低レイテンシーの実現、世界中のAWSネットワークの活用、セキュリティに優れたシステムであることから、世界中の視聴者への動画配信ビジネスも可能にしています。ビデオストリーミング再生できるパフォーマンスであるため、本格的なVOD(ビデオ・オン・デマンド)の使用にも充分に応えます。もちろん、VODビジネスだけではなく、動画広告やゲームやプログラムの配信ビジネスなど、広い対象に、優れた利用環境とコストパフォーマンスを提供します。

魅力的な料金体系のAmazon CloudFront

そのコストパフォーマンスの基本となるのがAWSの料金体系で、Amazon CloudFrontにも提供されています。使った分のみの利用料の課金となるため、利用する地域により従量課金の単価は異なりますが、グローバルな体制を敷いても、実際に配信されたデータで料金が決定されます。導入するにあたっての初期費用や、システムを維持するだけで徴収される月額基本料のようなものは一切ありません。グローバルにコンテンツ関連のビジネスを展開する上でも、そのコストはビジネスの拡大と配信規模に応じたものになるわけです。また、配信のデータ元としてよく利用されるAmazon S3やAmazon EC2、トラフィックの分散を図るロードバランサ―であるElastic Load Balancingを利用する場合には、Amazon CloudFrontとの間のデータ転送にも課金される仕組みになっています。

そして、50GBまでのデータ転送までが無料となる「無料利用枠」も、他のAWSサービスと同様に利用できます。さらに、月間10TB以上のトラフィックを利用する場合にはボリュームディスカウントが適用されます。「無料利用枠」からテスト導入・運用をし、徐々に拡大していきながら、一定の配信規模になったところで「割引料金」の適用を受けるという、段階的な利用拡大を図ることができるのです。運用に見合ったコスト設計ができるので、初期は負担を少なく、コンテンツの配信を行えます。

さまざまな利用分野

VOD事業者だけではなく、ニュース情報、ゲームなどのコンテンツ配信、ソーシャルメディア等でのメッセージ情報の交換、デジタル広告やeコマースの分野でもその低レイテンシーさを求めて活用されているのも、Amazon CloudFrontの大きな存在価値といえるでしょう。

※本記事の内容につきましては2019年5月時点での情報です。

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