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クラウド運用コストの落とし穴?体験した3つの失敗事例

クラウドは、オンプレミスのように物理サーバーを自分で購入・設置・設定という工程が不要となるため、非常に始めやすく利用までのハードルが低いサービスです。ただ、クラウドは、使ったら使った分だけ料金が発生するため、いつの間にか多額の料金を請求される事態になる可能性もあります。

そこで今回は、私がこれまでクラウド運用に携わってきた中で、実際に体験した事例をもとに、注意すべきポイントをご紹介していきます。私と同じ状況に陥らないように気を付けていきましょう。

【クラウドコスト失敗事例 1】こんなに必要?無駄に高スペックのインスタンス

クラウド上のインスタンス(仮想サーバー)を構築する際に、インスタンスにどのレベルのスペックを持たせるのか検討し設定します。そのスペックは、一般的なものではなく、構築しようとしているアプリケーションのアクセス数や作業負荷などを考慮し、実態に見合ったスペックを選択する必要があるのですが、、、。

社内最強スペック&高コストのインスタンス

結果的に無駄に豊富なスペックのインスタンスを運用することになってしまいました。この事例で問題となった原因は、インスタンスにかかる負荷の設計でした。このWebアプリケーションでは、日中帯にほとんどCPUは上がらず0%台で推移しているのですが、夜間になると負荷のかかるジョブが走り出すため、CPUが100%近くまで張り付いていました。そしてシステム担当者からの要望により、その都度スペックを上げていきました。その結果、社内で最も高いスペックのインスタンスが誕生したものの、日中帯はCPUなどのリソースがほとんど使われず、非常にもったいない状況となっていました。

まず初めに考慮すべきは、負荷のかかるジョブをインスタンス内で実行する必要性があるかということです。Webアプリケーションとジョブが実行されるインスタンスを分ける運用ができれば、Webアプリケーションのインスタンスは負荷が下がり、スペックを落とすことができます。また、ジョブを実行するインスタンスでは、負荷のかかる夜間のみ一時的にインスタンスのスペックを上げるスケールアップを行う方法もあります。ジョブの実行後はスケールダウンでスペックを下げることで、日中帯の稼働では利用料金を抑えることが可能となります。これらは自動でおこなわれるよう設定できるサービスもあります。

【クラウドコスト失敗事例 2】管理者の知らないところで続くインスタンス課金

クラウドでは簡単にインスタンスの作成・削除ができる反面、利用状況の把握はユーザーに強く求められます。利用しているサービスの管理ができていない場合、実質利用されていないインスタンスなどのリソースに無駄にお金を支払う事態となります。

作成したインスタンスの放置

サービス管理で一番顕著となるものが、検証やテストなどで構築したインスタンスの放置です。費用は、インスタンスが稼働した時間で料金がかかる従量制の場合が多く、稼働状態を放置すると利用料金が高くなります。また、その放置されているインスタンスは検証やテスト用途である場合が多く、インスタンス名が適当に付けられていたり、社内の管理表に記載されていない場合もあったりすると、構築した担当者が離任した後、削除していいものかを調査するにも工数がかかってしまいます。

意図しないインスタンス自動構築と放置

クラウドの機能として、自動でインスタンス作成できるサービスを提供しているクラウドベンダーがあります。そのサービスを利用する際、インスタンス作成と同時にグローバルIPなどのリソースも自動生成されるため、どのサービスリソースをどれくらい利用しているのかがわからなくなる場合があります。自分は1台のインスタンスを構築したつもりでも、裏では海外のデータセンターにDR(災害復旧)目的でインスタンスが自動で作成されていたりする場合があります。また、インスタンス削除時に割り当てられていたグローバルIPを消し忘れて、その費用が掛かり続ける事もあります。

クラウドは利用者は簡単にサービスを利用できる反面、管理者はサービスの利用状況を定期的にチェック・分析する必要があります。

【クラウドコスト失敗事例 3】インスタンスだけではない、注意すべき課金対象

クラウドは、サーバー構築を行えるだけではなく、ストレージサービスやネットワークサービスなど、サーバー構築に付随するサービスを提供しています。それらのサービスも、同様に、使ったら使った分だけ課金される従量制のため注意が必要です。

ストレージ課金

今や当たり前となったストレージサービスです。このサービスは、インターネット経由でデータファイルをクラウド上へ自由に保存・ダウンロードできるため便利です。ただ、利用者として注意しなくてはならないことは、「保存したデータはよっぽどのことが無い限り削除されない」ということです。ファイルサーバーをイメージしていただけるとわかりやすいですね。そのため、保存するデータファイルを限定させる必要があります。容量の大きいビデオファイルを大量にアップロードされたら、ストレージサービスの課金が増えるだけではなく、社内ネットワークの圧迫にもつながり障害を引き起こすきっかけにもなります。

データ転送量課金

クラウドを利用する際に、データのアップロード(In)・ダウンロード(Out)のデータ転送量により課金されるケースがあります。よくある例は、イベントなどで撮影した写真を共有するために、ストレージサービスに格納し、参加者へ自由にダウンロードして良いとアナウンスをした時です。写真ファイルの容量が大きく、ダウンロードする人数が多いと、データ転送量が増えてその分利用料金に跳ね返ってきます。クラウドサービスを利用する前に、どのような課金体系になっているのかは、必ずチェックしておかなくてはなりません。

ここまで、クラウド運用を始めた際に陥りがちな落とし穴についてご紹介しました。進化するIT技術により便利になるとはいえ、管理が行き届かないと不要な料金を支払うこととなり、せっかくクラウドにより省力化した努力が水の泡となります。

管理という面での大きなポイントは「放置を無くす」ということです。定期的にインスタンスの棚卸しを行ったり、サービスの利用状況を分析したりすることで、不要な料金の支払いを防ぐことができます。クラウドを利用する際には、利用後の運用も検討した上で使うようにしましょう。

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