よくわかるAWS・クラウド

  • AWS入門
  • 支払い方法
  • 請求
  • AWS

AWSの料金はどのくらい?どうやって支払うとお得?

AWSの料金は、使い方によって割安になる一方、高くなる場合もあります。AWSの料金の仕組みを理解して、目的に合った使い方をすれば、コストを下げることができます。そのためにはどうすればよいのでしょうか。

AWSの料金の仕組み

AWSの料金は、基本的には次のような仕組みになっています。単価や課金の基準については、サービスごとに異なるので、利用するサービスごとに確認してください。

関連記事:AWS料金はどう決まる?料金が決まる仕組みとケース別の目安を解説

すべて従量制

AWSで提供されているサービスは、すべて従量制で課金されます。初期費用やライセンス契約、解約料金などは必要なく、利用した分だけ支払うので無駄なコストはかかりません。

支払い方法

AWSの料金は、基本的にクレジットカード決済になります。
もし社内の規定でクレジットカードでの決済ができない場合は、AWSとの直接契約ではなく、AWSパートナー企業経由で請求代行サービスを契約すれば、日本円での請求書払いも可能です。
ただし、クレジットカードの利用額が与信枠を超えるほど大きい場合(月額 2,000 ドル以上)はAWSから請求書が発行され、口座への入金になります。この場合は、米ドルで専用口座へ海外送金することになるので、注意が必要です。

請求書の発行は?

請求額はオンラインで確認できます。紙の請求書は郵送されないので、ユーザー自身で請求書を取得しなければなりません。請求書のPDFファイルは、Billing and Cost Management コンソールの 「Account Activity」 ページからダウンロード可能です。

料金を予想できるのか

AWSでは、利用前から料金を予測できるように、簡易見積りツールとTCO計算ツールを提供しています。
簡易見積りツールの「AWS Simple Monthly Calculator」は、利用するサービスの種類と利用量に応じて、全体の月額料金を見積もることができます。よく使われているサービスについては、「AWS Simple Monthly Calculator(簡易見積ツール)使用方法ご説明資料」において、見積もり方法が詳しく説明されています。
AWS Simple Monthly Calculator|AWS

TCO計算ツールでは、現在利用している環境からAWSに乗り換えた場合、いくら節約できるのかを計算できます。現在の環境の施設、電源、冷却費用などすべてのコストを計算して、AWSを利用した場合と比較が可能です。現在利用している環境は、オンプレミス、ホスティングどちらでもかまいません。
AWS Total Cost of Ownership (TCO) Calculator|AWS

AWSサイトの「クラウド推奨構成とお見積り例」では、Webサービスやファイルサーバーなど、よく使われる組み合わせのサンプルと、そのコストを紹介しています。
クラウド推奨構成とお見積り例|AWS

関連記事:AWS料金の見積もり方法|公式ツールAWS Pricing Calculatorの使い方

AWSの料金を節約するには

AWSは利用した分の従量課金制ですが、料金を節約する方法もあります。

リザーブドインスタンスを利用すると割安になる

Amazon EC2やAmazon RDSなどいくつかのサービスは、特定のアベイラビリティゾーンを指定して予約すると、リザーブドインスタンスの料金割引が適用されます。
予約時に料金を一部または全額前払いすると、さらに割引可能です。前払いの割合が大きいほど割引額も大きくなり、全額前払いすることで最大で75%もの節約になります。
ただし、リザーブドインスタンスを予約すると、1年または3年の期間は利用しなければなりません。そのため、長期間安定的に利用する場合に向いています。短期間の利用では、オンデマンドインスタンスをおすすめします。
予約することで、コストダウンだけでなく、必要な量のインスタンスを安定的に確保可能です。

ボリュームディスカウントを適用されると安くなる

Amazon EC2やAmazon S3など、いくつかのサービスにはボリュームディスカウントがあります。利用量が大きくなるほど、料金単価が小さくなるのです。そのため、サービスが拡大して大きな容量が必要になっても、安心して利用できます。
料金単価が下がるのはデータ送信部分のみで、データ受信は無料です。

パートナー企業を利用する

AWSには公式のパートナー企業があり、AWSの構成や移行、運用や請求代行などのサービスを行っています。パートナー企業の請求代行サービスを利用すると、クレジットカード以外の決済方法を利用したり、割引料金を適用したりすることも可能です。割引額は、サービスの種類によって異なります。
AWS請求代行サービスの詳細

AWSの無料利用枠を活用して使い方を工夫する

AWSには無料利用枠があります。AWSをうまく活用するために、無料利用枠を利用して使い方を試行錯誤してみましょう。

無料利用枠の利用方法

無料利用枠を利用するには、AWSアカウントが必要です。AWSの無料利用枠は、AWSアカウントをオンラインで作成したら、すぐに利用できます。
無料利用枠はどのリージョンでも適用され、利用目的に制限はありません。無料利用枠の最大の容量はサービスごとに決まっており、それ以上の容量を利用すれば標準料金がかかります。また、1か月分の無料利用枠を使い切らなくても、次月に繰り越すことはできません。
無料利用枠を使っていろいろな使い方を試すことで、適切な量を見積もることができ、コスト削減につなげることが可能です。
ただし、サービスによっては無料利用枠の対象とならないものもあるため注意しましょう。

無料利用枠の期限

無料利用枠は、基本的にAWSアカウントを作成(サインアップ)した日から12か月間利用できます。後から別なサービスの無料試用枠を追加しても、期限が延びることはありません。複数のAWSアカウントで一括請求(コンソリデーティッドビリング)を利用している場合、無料利用枠を利用できるのは最初の利用者がサインアップしてから12か月間だけです。
ただしサービスによっては無料利用枠が無期限で提供されており、12か月たっても期限切れにはなりません。

AWSをうまく使うには、料金の仕組みを理解すること

AWSは非常に便利で使いやすいサービスですが、使い方によっては多くの料金がかかることがあります。自社に合った使い方や量をよく考えて使い方を決めましょう。そのためには、AWSに用意されている無料利用枠や見積りツールなどを活用することをおすすめします。また、AWSパートナーに相談するのも効果的です。

※本記事の内容につきましては2018年12月時点での情報です。

AWSの利用料にお悩みの方にオススメ!

よく分かる「AWS請求代行サービス」とは?

AWSの料金を安くする方法
AWS利用者が意外知らないAWSのコストをカンタンに安くできる「AWS請求代行サービス」。各社の「AWS請求代行サービス」の比較や利用するとどのようなメリットがあるかをご紹介します。

おすすめの記事

おすすめのカテゴリ