既存のシステムをAWSに移行したい、新しく立ち上げるサービスはAWSを利用してみたい、などAWSを始める理由は様々です。今回はAWSをこれから利用される方に向けて、基本となるAmazon EC2とAmazon VPCについて簡単にご紹介します。
Amazon EC2とは
AWSが提供する仮想サーバーサービスです。一般的なWebサイトのWebアプリケーションサーバーとして利用されるなど、使い勝手がよく汎用的に活用されています。275種類(2020年5月時点)ものインスタンスタイプが用意されているため、利用用途にあわせて最適なサイジングのインスタンスを選ぶことができます。
Amazon EC2の特長
- 細かな単位でのサーバースペックや台数の増減が短時間で可能
- アベイラビリティゾーン(AWSが提供する”論理的な”データセンターで1つ以上の物理的なデータセンターで構成され、地理的・電源的・ネットワーク的に分離している)をまたいだサーバーの構築が容易
- イメージの持ち込みや仮想ネットワークアプライアンスの導入も可能
- 基本的に利用した分だけの従量課金
関連記事:【AWS入門】Amazon EC2とは?使い方や料金などサービス概要について解説
Amazon EC2の従量課金、4つのポイントを押さえれば怖くない?!
AWSのサービスを初めて利用する際に、従量課金に戸惑うことも少なくありません。24時間365日ずっと立ち上げているシステムの場合、月額利用料の増減は大きくありません。また年のうちの63%以上起動していると場合には年契約でリザーブドインスタンスを利用したほうがコストを抑えて利用できます。
リザーブドインスタンスとは?
通常のインスタンスと比較して、利用料が最大75%割引きになるインスタンスです。リザーブドインスタンスは購入するとAmazon EC2インスタンスのキャパシティーが購入年数(1年~3年)に応じて予約されます。購入後のキャンセルができないため、1年以上稼働するインスタンスがある場合にのみ購入しましょう。リザーブドインスタンスを購入すると自動的に現在利用しているインスタンスに割引が適用されます。
Amazon EC2のの課金で注意ポイント
Amazon EC2の利用では課金が発生する以下の4つポイントに気をつけましょう。
- コンピューティングリソース(メモリ、CPU)
- ライセンス
- ストレージ
- トラフィック(アウトバウンド)
この4つの課金ポイントではトラフィックが最も利用料の増減がでやすく、課金はAWSからのアウトバウンドの通信量に対して行われます。動画配信など大容量のコンテンツ配信しない限りはトラフィックで課金額が爆発的に増える可能性は低いですが、AWS上で動かすシステムの内容によっては課金額の増減に注意する必要があります。
従量課金に関する不安がある場合にはAWSのAWS 料金計算ツールで見積もりを行い、目安を知ることが大切です。また一部のAWSのパートナーが展開している請求代行サービスで、Amazon EC2がAWSの提供価格より割引で利用できることもあるため、活用しましょう。
Amazon EC2が安くなる、お得なAWSの請求代行サービス
Amazon EC2のオンデマンドインスタンスだけでなく、リザーブドインスタンスも割引料金で利用できます。さらに請求代行の手数料無料、AWSのビジネスサポート相当が無料でお得です。