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合理性を追求したユーザー視点のサービス展開、AWS活用支援サービス

AWSはパブリッククラウドの中でも機能の数は群を抜き、その性能も髄一である。その勢いは加速しており、NHN テコラスが提供しているAWS活用支援サービスもAWSと共に成長してきた。なぜNHN テコラスが多くの企業から選択されているのか、同サービスの企画を手がける、事業戦略室 執行役員の白倉に話を聞いた。

利便性が高く、コストパフォーマンスの高い合理的なサービス設計

NHN テコラスは、データセンター・マネージドホスティング事業から始まり、現在はクラウドを中心にITインフラを幅広く取り扱っています。クラウド事業の中でも、現在一番引き合いがあるというAWS活用支援サービスはどういった背景から始まったものですか。

AWS活用支援サービスを開始したのは2016年3月になります。サービスを開始した当時、既にクラウドの市場は急速に伸びていて、さまざまなパブリッククラウドが登場していました。クラウドサービスが多様化し、多くの機能が追加されていく中で、ユーザーは構成ひとつとってもどれが最適なのか、ベストプラクティスを知りたいというニーズを感じました。NHN テコラスは2003年からデータセンター・マネージドホスティング事業を展開しており、サーバー構築や運用に関する知見、経験は豊富でしたので、そのノウハウを生かし、お客様に最適な状態のクラウド環境を提供できることを目指してサービスを開始しました。
数あるパブリッククラウドの中でAWSを活用するサービスに特化した理由は、圧倒的にマーケットのシェアがあり、プロダクトの投入率やアップデート率が一番高いサービスがAWSであるがゆえに、前述のニーズを持ったお客様も多く、当社がお役に立てると考えたからです。

AWS活用支援サービスのこだわりを教えてください。

クラウドサービスは、例えば、必要なときに必要な分だけ最適な環境を利用できるなど、いくつかの本質的価値があります。それを踏まえたうえでサービスを作るときに重視しているポイントは、クラウドサービスの本質的な価値はそのままに、いかに付加価値を提供するかです。例えばユーザビリティの観点では、AWS活用支援サービスのポータル(管理画面)に、AWSの公式ポータルのユーザーインターフェイスを載せることはしていません。インスタンス起動などのテクニカルな部分はそのままですが、お問い合わせ管理や利用料・料金管理のようなお客様のニーズが高い部分は独自で開発し提供するなど、使い勝手のレベルは落とさず、お客様にとってより利便性やコストパフォーマンスの高い合理的な付加価値を提供できるクラウドサービスブローカーであることを心がけています。

機能のアップデートも随時実施しており、お客様からのご要望や、市場傾向を取り込んでいます。お客様へ実際の使用感についてヒアリングすることもありますし、定期的にアンケートをとり、お客様の利用所感、不満、要望などを教えていただき、サービスに反映できるよう尽力しています。サービスを追加する判断基準としては、利便性・経済性の両面においてお客様にとって合理的であるかを念頭においています。AWSは日々アップデートしていますので、そういったところも踏まえて開発しています。

AWS活用支援サービスの管理画面
AWS活用支援サービス 管理画面

データセンター事業者だから提供できる高品質なサービス

AWSベンダーの中での、NHN テコラスならではの強みを教えてください。

現在、一番お引き合いをいただいているのはAWSですが、NHN テコラスは長年のデータセンター運営の経験から、オンプレミスに関する知見や経験も豊富です。さらに海外パブリッククラウドをはじめ、国内クラウドも幅広く取り扱っています。そのため、オンプレミスとクラウドどちらも熟知しているエンジニアが多く、ゆえに、マルチクラウドやハイブリッドクラウドといった複合的な提案ができることが、NHN テコラスの強みです。
実際、AWSと他のクラウドを組み合わせた構築のご要望も多数いただいています。今後ますますパブリッククラウドへの移行が加速することが考えられるため、オンプレミス環境を利用されている方は、移行実績の豊富なNHN テコラスにお任せいただけると幸いです。
黎明期からクラウド専業インテグレーターは増加していますが、オンプレミスも含め十分な知見がある会社は多くはないと思います。

お客様からは、どんな点が好評ですか。

コストメリットはもちろん、サポート面でもご好評をいただいています。AWS活用支援サービスでは、サポートはビジネスレベルのものを無償で提供させていただいています。またエンジニアリングの知見も有したサポートスタッフやAWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルの資格を有するエンジニアがお客様のお困りごとに素早く回答できている点も評価いただいています。

移行の場合だと、NHN テコラスはAWS側だけでなく、お客様のオンプレミスのシステムを踏まえたプラスアルファのサポートができるので、そこは非常にメリットを感じていただいています。加えて、運用・監視代行のMSPサービスやSEサポートなどの月定額型のサービスは利用しないときは払い損になりやすいです。お客様のご利用用途に応じて、月額課金と従量課金、どちらの形態でもNHN テコラスのエンジニアの支援を提供することが可能になっています。

AWS活用支援サービスとマネージドサービスを組み合わせての利用も可能
AWS請求代行・活用支援サービスマネージドクラウドforAWS

より便利で安心してAWSを使えるソリューションを目指して

AWSからNHN テコラスに期待されているのはどのようなところでしょうか。

AWSを採用したベストプラクティスの提案や、顧客がクラウドに移行し、機能を活用していく上で生じる課題の解決を期待されていると考えています。NHN テコラスではオンプレミスや、マルチクラウドの取り扱い、マネージドサービスの提供など、複合的な提案が可能なため、AWSへの最適な移行、運用を実現しています。自社のアセットを踏まえて、それらを確実に実現できるよう対応しています。

AWS活用支援サービスの今後の展望を教えてください。

現在AWSそのものだけではなく、より運用や構成の最適化に役立てる機能開発の計画を進めています。
これだけのクラウドサービスの選択肢が有る中で、将来に渡って利用サービスをひとつに絞っていく考えの会社は少ないでしょうし、オンプレミスからクラウドに移行しても、オンプレミス側はゼロいはならないケースも多いと考えています。それを踏まえて、今後はポータル内でそれぞれのクラウドやオンプレミスの利用状況を可視化しさまざまな選択肢の中から合理性の高いサービスや構成を把握できるようにして、より合理的に使っていただけるようにしたいです。
さらに、NHN テコラスにはデータサイエンスチームがあるので、お客様の利用状況を分析、より最適なアーキテクトを自動的かつ継続的に提案できるようにし、お客様に最大限メリットを感じていただけるようにしたいですね。

ありがとうございました。

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